cognosce.

お金と価値と、自然法則

先日ベトナムに行ってまいりました。(この話はまた後日書きます。)

その移動時間でお金2.0を読みました。

なかなか思想が強い気はしましたが、それと同時に的を射ている内容であると感じました。

お金2.0 新しい経済のルールと生き方 (NewsPicks Book)

お金2.0 新しい経済のルールと生き方 (NewsPicks Book)

 

まとめはご本人のブログが一番わかりやすいかと思います。

佐藤 航陽 | 佐藤航陽のブログ

 

私の理解としては、

 

・IT、ネットワーク化の影響による、経済の自動化、分散化の流れが加速していく。シェアリングエコノミー、ブロックチェーンなどの技術により個がより力を持つ

・資本主義の枠組みの中での競争から、新たな枠組みを作る競争へ移行していく

・実用的価値以外の、内面的な価値(ex.感情、信頼)などが可視化され、評価されるようになる

トークンネイティブの時代に移行していく

・価値さえ高めておけばなんとでもなる、いつでもお金等と交換可能になる

 

などが要点と感じました。特に衝撃を受けたのは、トークン化していく社会の中で小さい経済がどんどん作られて行き得るということ、そして国家をも代替しかねないということ。

ブログを通して発信力を磨き、将来的には自身で小さな経済圏を作りたいと感じました

こういう未来予想的な思考のインプットはとにかくワクワクします。

何が実現して何がしないのか、それをどう評価するのか。楽しみです。

 

幾つか、強く共感した言葉があるのでご紹介します。

 

世の中は連立方程式のようなものだ

 

一つ一つの事象は複雑に絡み合っているものの、解きほぐしてみればシンプルであるというメッセージだと考えています。

複雑な社会をいかに明瞭に見通し、肝を抑え、解を導き出せるか。このスピード、質、量こそが価値提案、自己表現の勘所と考えます。

ところでこれ、研究、ビジネス、創作、スポーツ、その他あらゆるものに対しても通底している感覚があります。

なぜなら、極端に言えば、自身が出力するアウトプットは解のように固有に定まるものであると考えているからです。

「aに対してはb」

と言うことです。b'を検討して迷うくらいなら、選択と集中でbに全神経を注げる。

全く別の出力の形の人間とリアルで出会ったことはないので、今の所これが私にとっての一般論です。(ぶち壊してくれる人求む)

 

他には、

 

絶えずエネルギーが流れるような環境にあり、相互作用を持つ動的なネットワークは、代謝をしながら自動的に秩序を形成して、情報を内部に記憶することでその秩序をより強固なものにする 

自然の構造に近いルールほど社会に普及しやすく、かけ離れた仕組みほど悲劇を生みやすい

 

実社会に自然法則が当てはまったり、実社会に自然法則を見出せるという示唆です。

最近深く頷いたこの記事を思い出しました。

エントロピーの先に生命が見る夢と、世界と時間の美しさと、挑戦 – 高橋祥子 – Medium

 

変化することだけが変わらない。

 

自然に増大していくエントロピーを良い方向に低減するにはどうすれば良いのか、その問いと決意が記されています。

 

個人的にも、実世界に当てはまる自然法則はあるのかなと感じています。

調べてみると随所で言われているようですが、人の思考や行動にも慣性の法則が当てはまるというもの。

つまり、思考や行動(ないしは、その停止)はいずれも、流れの中にあるものであると。

何もしなければ、そのまま何もしないままだし、考えたり行動し始めれば、どんどん先に進んでいくというのは自然な感覚として腹落ちします。

常々何かのトリガーに鋭敏に反応し、自ら考えはじめる、自ら行動しはじめる癖をつければ、自然と常考、常行が実現できるのかもしれないと考えます。

 

「量は質に転化する」これを意識して常々思考・行動のスイッチをオンにし、あとは慣性に任せてみようと思います。